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コスト・ギター作品集 第4集/ジェフリー・マクファーデン

19世紀フランスで活躍した作曲家「コスト」の作品集の第4集

曲目
1・序奏とアレグレット
2〜26・25の練習曲Op.38
27・夢想的夜想曲
「フェルナンド・ソルのよるギターのためのコンプリートメソッド」より
28・前奏曲(第11番)
29・アンダンテ(第14番)
30・前奏曲(第12番)
31・練習曲(第13番)

「エチュード」と言うジャンルを確立したのが、ピアノ曲で有名なショパンさん。

「エチュード」と言うのはもちろん「練習曲」と言うことです。つまり、その楽器を極めるために創られた作品です。それと同時に、その作曲家の作品を弾きこなすために、その作曲家の「エチュード」を練習しておくと言う意味合いもあります。

「ギターのエチュード」はたくさんあります。ひと通りわたしも練習しましたが、とくにクラシックギターにおいての「エチュード」はソルさんとヴィラ=ロボスさん。そしてこのコストさんの「エチュード」が「3大エチュード」とだと思いますがいかがでしょうか。

「101回目のプロポーズ」で一般にもおなじみになったショパンさんの「別れの曲」や「少女に何が起こったか」で小泉今日子さんが弾いていた(?)「革命」などは単に「エチュード」と言う枠を超えた名曲ですね。コンサートプログラムでも演奏されるものです。

先の「ギターの3大エチュード」もギターでは名曲が揃っています。その中でも「コストの25のエチュード」はヴィラ=ロボスさんやソルさんの「エチュード」よりは、簡単そうな感じがします。

ヴィラ=ロボスさんのエチュードは確かに聴いていてもカッコ良いし適度な緊張感があるので演奏していても、しがいがあります。でも実際に弾いてみるとわたしはコストさんのエチュードの方が、はるかに難しいと思いました。だから名曲が揃っているのです。

そのために、CDの曲目として取り上げられているものも多いのですが、まとまって25曲が収録されているものは少ないのです。価格の安さと手に入れやすさで行けばこのジェフリーマクファーデンさんのものが良いと思います。もちろん、「NAXOS」レーベルですので音もそこそこですし演奏も大変明晰な演奏で参考になります。

この曲はマスターしたい

15曲目・25のエチュード・第14番

大変綺麗な曲です。このアルバムの演奏もよいのですが、やはり決定版は福田進一さんの「19世紀ギター」というアルバムのヴァージョン。そちらもぜひ聴いてみて下さい。

23曲目・25のエチュード・第22番

この曲はかなりの緊張感を持った曲です。「タランテラ」と言う名前がついています。「タランテラ」とはイタリアの舞曲のことです。大変短い曲で、しかも基本的には二声の単音の連続なのですが、これが実によく出来ていて抜群のコード感があります。また、後半部分の低音と和音が重なって来る部分ではテンションが最高潮になります。しかもここが結構難しいので気合が入ります。

24曲目・25のエチュード・第23番

この曲はコミカルなリズムの低音で始まります。しかし演奏は全くコミカルでは無くて大変難しいです。1人で弾いているとは思えないような見事な曲になっています。最初のコミカルなリズムをキープしつつ、いろいろな音を重ねていくのがポイントでしょうか。テンポのキープが難しいのでぜひメトロノームを使って練習したいところです。



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