シャコンヌ/村治奏一 | ソロギターお薦めCD・DVD | ソロギターレクチャー
トップページ > ソロギターレクチャー > ソロギターお薦めCD・DVD・クラシック > シャコンヌ/村治奏一

シャコンヌ/村治奏一

その実力は姉以上とも噂されている村治奏一さんのデビュー・アルバム

曲目
1. エチュードNo.1(ヴィラ=ロボス)
2. エチュードNo.4(ヴィラ=ロボス)
3. プレリュードNo.5(ヴィラ=ロボス)
4. パルティータNo.2ニ短調BWV1004~無伴奏ヴァイオリンのための(バッハ)
5. G線上のアリア(バッハ/村治奏一編)
6. 君の面影(バリオス)
7. ワルツNo.4(バリオス)
8. ア・ミ・マドレ(バリオス)

若手のクラシックギタリストの中でも人気、実力ともにトップクラスの村治奏一さんです。お姉さんは同じくギタリストの村治佳織さんです。このCDは村治奏一さんのデビューアルバムです。このとき若干20才でした。

楽曲はバッハさんのシャコンヌをコアに構成されていて、さらにそのシャコンヌはその楽章のみではなくて、無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータを全楽章演奏しています。ですから、単に有名曲の羅列ではなくて全体としてCDのクオリティが高くなっています。

恐ろしく技巧的では無く、どちらかと言うと音の微妙な間や強弱があります。でもこれが村治奏一さんの表現力になっています。

以前TVのインタヴューで言っていたことですが、村治奏一さんにとってギターを弾くことが日常になっているそうです。考えてみればお父さんのの村治昇さんやお姉さんとの生活の中ではそうなりますね。

ですから、この表現力は自然についたものなのでしょう。まさに会話と言ったらよいのでしょうか・・・。しかし、それが、少々不安定な感じと言うか、荒削りな感じにも聴こえるのは、若さということですね。

1曲目のヴィラロボスさんのエチュ−ドNO.1を繰り返しを一回にして、全体にコンパクトにして、しかも高速で奏でているところも若い感性のアレンジと言う感じがするのですが・・・。今後注目していきたいギタリストです。

この曲はマスターしたい

1曲目の「ヴィラロボス・エチュードNO.1

通常では、同じパターンを2回づつ繰り返していくのですが、この演奏では全て1回しか繰り返していません。しかもかなりのテンポで奏でています。ですから大変コンパクトに収まっていてかつ非常にアグレッシブな演奏になっています。このアレンジでの演奏もかなりいい感じです。よりかっこ良い曲になりますね。

4曲目の「無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ」から「シャコンヌ」。

シャコンヌは大体8分から10分くらいの長い曲だと思いますが、この演奏では13分くらいと結構長い演奏になっています。テンポがかなりゆっくりとしているためです。

本家ヴァイオリンでのこの曲は、結構速いテンポで演奏されることが多いのですがあえてと言う感じで良いですね。じっくりと聴かせると言う感じがします。本当に1音1音丁寧に弾いている感じがします。

このあたりは大変参考になります。ともすればわたしもそうなんですが、早く弾くことに走りやすいのですが、あえてゆっくりとしかも1音1音の存在を確認しながら弾くことは大変有効な練習になります。

またメンタルな部分での練習にもなると思いますがいかがでしょうか?



▲Pagetop