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パーフェクトスカイ/アンドリューヨーク

「サンバースト」で有名な1996年リリースの名作


曲目
1. Sunburst
2. Green Galliard
3. Andecy
4. Sunday Morning Overcast
5. Muir Woods
6. Rock Skippin' Creekside
7. Perfect Sky
8. Linus and Lucy
9. Sunshine Rag
10. Dance of the Sugar Plum Fairy
11. Mysterious Barricades
12. Reflections
13. When You Wish upon a Star

アンドリュー・ヨークさんと言えばサンバースト

最近ではクラシックギタリストの村治佳織さん出演のCMでも著名になった曲ですね。 すでにクラシックギター曲としては若手を中心としてスタンダードになりつつあります。

この曲は1980年代の末に、クラシックギター界の名手、ジョン・ウィリアムスさんが録音をしたことで、 作曲をしたアンドリュー・ヨークさんとともに知られるとこととなりました。そのサンバーストのオリジナルがこの「パーフェクト・スカイ」に収められています。

アンドリュー・ヨークさんはアメリカの作曲家。もちろんギタリストとしての活躍が中心でロサンゼルス・ギター・カルテットの一員として演奏活動を精力的に行っています。

もともとはギターを、ジェームスマジソン大学で専攻していたクラシックギタリスト。もちろん現在もそうなんですが、その頃にジャズにも傾倒していた為にバリバリのクラシックと言うよりは、ポピュラーな楽曲が多いです。

このCDも、実際はスティール弦のアコギを使用したり、エレクトリックギターを使用していますのでクラシックに馴染みのない方も、結構気楽に聴く事ができます。BGM的な爽やかさがあります。もちろんジャズっぽさもあります。

このCDの曲は、ほとんどがアンドリュー・ヨークさんのオリジナル曲ですが、サンバースト木村大さんの為に書き下ろされたムーンタンなどを聴くと特殊な奏法にめが行ってしまうのですが、改めて聴くと、いい曲がたくさんあります。

これはジャズに精通していると言うことと、音楽性の幅の広さから来ているのだと思います。いろいろなジャンルの音楽を上手く吸収しているんでしょうね。ともすれば1つのジャンルにこだわってしまうことが多いのですが、もちろんそれも大切ではありますが、 いろいろなものを聴くことは重要なんですね。

特にソロギターと言うことに関して言えば、アンドリュー・ヨークさんの場合はクラシックギターの完璧なテクニックがあると言う前提の上でジャズやラグタイム、そしてイージーリスニング的なものとバラエティーに富んでいます。こんな感じで、バラエティーに富んだ、いろいろなジャンルの曲を弾くことが出来れば楽しいですね。

この曲はマスターしたい

1・Sunburst

説明不要の名曲です。ここではスティール弦のアコギで演奏しています。サンバーストとは <雲間から強烈に照りつける太陽の光>と言う意味だそうです。スティール弦ですので、独特のきらびやかな感じが、爽やか過ぎ!って感じの演奏です。

他のクラシックギタリストが演奏する場合より、テンポがゆっくりなので(こっちがオリジナル!)余計に爽やかな感じがします。 ゆったりとした感じですね。このオリジナルの雰囲気を再現している演奏ってそう言えばあまり無い感じがします。

他のギタリストのサンバーストとは別の曲の様に、独自の世界です。それはアンドリュー・ヨーク 作曲のサンバーストと言う名曲を、ギタリスト・アンドリュー・ヨークが演奏している・・・と言えばお解かりいただけますでしょうか?

4・Sunday Morning Overcast

爽やかすぎます!メロディに歌詞がつきそうな感じの曲です。 ギターテクニック的にはそんなに難しい曲ではありませんが、作曲家としての力量が解る1曲です。

9・Sunshine Rag

曲はまさにラグタイムです。このような演奏を聴くと本当にクラシックギターに留まらず幅が広い人だとあらためて想います。 しいて言えば、この演奏はクラシックギターのナイロン弦での演奏ですが、スティール弦を使って欲しかった!

12・Reflections

なにか和風な感じで、日本人が好みそうなマイナーコードの綺麗な曲です。 そう言えば木村大さんのアルバムに収録されている三千院と言う曲に通じるものがあります。 例えば演奏会とかで、少し箸休めと言うか、そんな感じでプログラムすると良い感じになりそうです。レパートリーにしたい曲ですね。

13・When You Wish upon a Star

超有名なディズニーの星に願いをです。いろいろなギタリストが取り上げる、 まさにソロギターと言えば!的な曲です。ここではエレクトリックギターで演奏しています。

ジャズ的なコードヴォイシングでアレンジされているので、エレクトリックギター(多分フルアコースティック?だと思いますが・・・)でもはまっています。この曲だけ聴くとジャズギタリストみたいな感じがします。

ラストのテーマはハーモニクス奏法での演奏です。これが綺麗なんです。実に・・・。ここの部分を聴いて、初めてエレクトリックギターを使用した理由がわかりました。星の様なきらきらした感じのハーモニクスが生きるようにしたかったのですね。多分・・・。

この感じはエレクトリックギター独特のものです。この辺りの楽器の選択はさすがと言う感じがします。であれば、やっぱりSunshine Ragはスティール弦で・・・しつこいですね。



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