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ヴァチュオーゾ2/ジョー・パス

ジャズソロギターの匠・ジョー・パスさんの名作ヴァチュオーゾシリーズ第2弾

曲目
1. ジャイアント・ステップス
2. 500マイルズ・ハイ
3. グルーヴヤード
4. ミスティ
5. ジョイ・スプリング
6. ブルース・フォーO.P.
7. オン・グリーン・ドルフィン・ストリート
8. ウィンドウズ
9. ブルース・フォー・ベイシー
10. 愛のフィーリング
11. イフ
12. ライムハウス・ブルース

ジョー・パスさんのジャズのソロギターのバイブル的なCDであるヴァチュオーゾシリーズの第2弾です。

とにかく、最初のヴァチュオーゾがあまりにも衝撃的だったので、この第2弾はやっぱり比較されてしまうのは仕方が無いことです。ヴァチュオーゾの発売が1973年、そしてこのヴァチュオーゾ2の発売は1976年。当然発売当時のことはわかりませんが、後でジャズギターに興味をもってから聴いても、やはり最初の方がインパクトは高かったです。でも最近になって良く聴いてみると、これなかなか良いんですよね。

このヴァチュオーゾ2はジャズのスタンダードナンバーだけではなくて、例えば、日本でハイファイセットの歌ったフィーリングや1971年のブレッドのヒット曲イフ、さらにはチックコリアの曲など、親しみやすい曲が演奏されています。

前作では、ギブソンのES-175と言う名器のギターをギターアンプを通すのではなく、生で録音していましたので、個人的には音があまり好きではなかったのですが、このヴァチュオーゾ2はギターを変えて、アンプを通して録音されています。残念ながらギターのメーカーはライナーノーツでも不明とされていますが、ジャズギターらしい温かい感じの音です。

また前作同様に、オーバーなディレイやリバーヴなどはかかっていませんので、まさに”そこ”で弾いているような感じがします。このあたりの音の選択が、結構良い理由なのだと思います。演奏はもちろん、すご技です。こんな風に弾ければ本当に良いなあって本当に思います・・・。

この曲はマスターしたい

4曲目・ミスティ

エロール・ガーナ―さんの名曲ですね。いわゆるジャズのヴォーカルものとして人気がありますが、ここでのジョー・パスさんの演奏はメロディをしっかりとキープしながら良く歌っています。基本的にスローなインテンポなので、コードを使ったフレーズなどは参考になります。この演奏は結構名作だと思うのですが・・・。

5曲目:ジョイ・スプリング

こちらもスローなナンバー。でも良くスイングしています。特にベース音の使い方とベースラインの組み立て方が見事です。このあたりの演奏を聴いていると、いつも、本当にインプロビゼーション?って思ってしまいます。それくらい完成度が高い演奏です。さらに、前の曲のミスティと連続しているので、このムードはまさにジャズクラブ!って感じに浸ることが出来ますよ。

6曲目:ブルース・フォー・O.P.

これはジョー・パスさんのオリジナル。と言うか、即興のブルースって言う感じですね。タイトルのO.P.とはジャズピアニストのオスカー・ピーターソンさんのことだそうです。

ジョー・パスさんは教則のビデオでもブルースを演奏しています。普通ブルースと言えば、ロック系なら曲のキーがEとかになることが多いのですが、一般的にジャズはFとかB♭が多いです。しかしジョー・パスさんはソロでブルースを演奏する時にはGが多いです。この曲もキーはGです。

ソロギターでブルースを1曲マスターしておくと、本当に応用が聴きます。更に即興的にフレーズをストックしておくと、何か1曲弾いて!などと言われた時にも、とりあえずブルースを即興で弾くと言うことが出来ます。是非マスターしたいところです。

12曲目:ライム・ハウス・ブルース

これは、参考になりません・・・。と言うか弾けません。基本的にこれもブルース進行なんですが、とにかくテンポが速い。そのためジョー・パスさん自体も結構怪しげなところがありますが、それでもすごい演奏です。完成度は低いのですが、たたみかけるようなグルーブ感はまさに”ジャズ”って言う感じです。



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