1929年1月13日 - 1994年5月23日.。アメリカ合衆国のジャズミュージシャン、ギタリスト。我流ではあるが、卓越した超絶技巧を誇り後進のギタリストに多大な影響を与えている。オスカー・ピーターソンやエラ・フィッツジェラルドといった大御所との録音も多い。
(ウィキペディアフリー百科事典より引用)
■ジョー・パス(Joe Pass)・超個人的なその魅力
はじめてジョーパスさんの演奏を聴いたのが、まだ、わたしが4ビートにあまり関心がなかった頃です。 The Big3と言う、ミルト・ジャクソンさんとレイ・ブラウンさんとのトリオアルバムでした。その後一連のヴァチュオーゾ・ シリーズなどで完全にノックアウト状態になりました。
なんと言ってもソロギターでの魅力は語り尽くせません。 どうしたらあんなふうにメロディと和音とベースを一緒に演奏できるのだろう?と今でも想います。 もちろん普通のプレイもジャズの美味しいフレーズ満載でよくコピーしました。ジョーパスさんの一番の魅力はそのフレーズが多彩なことと、 絶妙なコードワークに尽きると想います。
■ジョー・パス(Joe Pass)・超個人的なこの1曲
JUST FRIENDS(アルバム/I REMEMBER CHARLIE PARKER・チャーリーパーカーに捧ぐ・収録)
ジョーパスさんのソロギターをはじめて聴いたのがこの曲です。体に走る電撃とともに、弾きたい・・・と素直に想いました。
しかしコピー譜は探したけれど見つからず、仕方なく耳コピ。ですから想い入れもすごく深い曲です。
この曲を耳コピしたことによって、いろいろなヴォイシングやソロギターのフレーズを覚えました。やっぱり譜面を見たのではなくて、自分で耳コピしたので、今でもこの演奏でのフレーズは私の自称18番フレーズとして知らず知らずのうちに良く出てきます。
I Remember Charlie Parker![]() |
全曲をナイロン弦のギターで奏でている名盤です。ジャズサックスのチャーリーパーカーに捧ぐ、ということでチャーリー・パーカーさんがストリングスと競演したアルバムウィズ・ストリングスの曲を中心に選曲しています。 詳細レビューはこちら→ソロギターお薦めCD・DVD |
■ジョー・パス(Joe Pass)・超個人的な3枚おろし
フォー・ジャンゴ
ジョーパスさんの名を不動のものにした名盤。特に1曲目のジャンゴでのソロの完成されていること!ソロが1拍、食って入ってからはもうジャズフレーズのオンパレード。7、8小節目の3連を上手く使ったフレーズ、2コーラス目からの16符音符の速いパッセージ、どこをとっても、バップ的フレーズ。
またアップテンポのナイト・アンド・デイもかなり強烈なフレーズが爆発しています。ジャズギターバイブル的な演奏です!
The Big 3

ミルト・ジャクソン(Vib)さんとレイ・ブラウン(b)さんとのトリオ作品。
ここではジョーパスさんのコードワークが良くわかります。トリオ作で音数が少ない分、難しいのですが、見事です。ミルト・ジャクソンさんのヴァイブの為でしょうか。ものすごくムーディーなCDになっています。
バーチュオーゾ

ジョーパスさんの代表作と言えばこの作品です。とてもギター1本で奏でているとは想えない超絶なプレイです。抜群のスイング感とコードワークに加えて、シングルラインもジャズのバイブル的な作品です。
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■超個人的なあとがき

生音は小さいですけれども・・・。
ジョーパスさんをはじめて生で見たのは、オスカーピーターソンさんと来日した時です。ちょうどこれはDVDになっていますので、想いで深い演奏となりました。お決まりのケイクウォークの終了と同時に、録画していることはわかっていましたので、叫んだのですが・・・。DVDでは解りませんでした・・・残念ながら。
ちょっと苦言:音にもう少し気を使って欲しかったと想います。ヴァチュオーゾでの音はお世辞にもいい音とは想えないのです。とは言ってもすでに亡くなっていますので、その音も味になりつつありますけれども・・・。そう言えばジョーパスさんが亡くなる数ヶ月前に夢を見ました。
何故かマンホールにジョーパスさんがはまっていて、わたしにピックを渡して「あとは、頼む・・・」と言ったのです。嘘の様な本当の話です。なにを頼まれたのか・・・。
世界のジャズギター界か!そんな訳ないですね。
しっかり精進しろと言うことでしょう。きっと・・・。